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WordPressを別サーバーに移行したい時や、バックアップをしたい時、もっともお手軽なのがプラグインを使用することです。
当サイトでも「Duplicator」、「All-in-One WP Migration」、「UpdraftPlus」と3つのプラグインのご紹介と解説をしております。良かったらご覧ください。
ただ、「プラグイン自体の不具合でバックアップが取れない」、「クライアントとの契約上プラグインを導入できない」なんてことがあるかもしれないため、プラグインを使わない手動でのバックアップ方法は知っておいて損はありません。
今回はWordPressのデータを「プラグインを使わず」バックアップする方法を解説したいと思います。
WordPressのバックアップ方法
プラグインを使わないでバックアップを取るにはWordPressのデータがどこにあるのか知っておかなければいけません。
WordPressのデータは以下2つの場所に存在します。
・Webサーバー(WordPress本体、プラグイン、メディア、テーマなど…)
・データベース(WordPressの設定や投稿などのデータ)
FTPクライアントソフトを使用してWebサーバーのファイルをバックアップ
FTPクライアントソフトを使用してWebサーバー上にあるファイルをごっそりダウンロードします。
※画像では「FileZilla」というソフトを使用しています。
ちなみに「.htaccess」はサーバーによって書き方が違うことがあるため、別サーバーに持っていく際は少し注意が必要です。
phpMyAdminを使用してデータベースをバックアップ
phpMyAdminを使用してデータベースをバックアップします。
「エクスポート」タブに移動してフォーマットが「SQL」になっていることを確認して「実行」をクリックします。
「(DB名).sql」というファイルがダウンロードできます。
中身を見ると優しく日本語でコメントが記述されています。
「CREATE TABLE」でテーブルを作成して、「INSERT INTO」でテーブルに格納されているデータを挿入します。
~~~ -- -- テーブルの構造 `wp_options` -- CREATE TABLE IF NOT EXISTS `wp_options` ( `option_id` bigint(20) unsigned NOT NULL, `option_name` varchar(191) NOT NULL DEFAULT '', `option_value` longtext NOT NULL, `autoload` varchar(20) NOT NULL DEFAULT 'yes' ) ENGINE=InnoDB AUTO_INCREMENT=7722 DEFAULT CHARSET=utf8; -- -- テーブルのデータのダンプ `wp_options` -- ~~~
このようにデータベースのフォーマットを「SQL」にした場合、データベースを復元するためのSQL文が記述されたファイルをエクスポートします。
WordPressの復旧方法
Webサーバーのファイルと、データベースのデータについてバックアップが取れました。
次はデータの復旧方法を解説します。
Webサーバーの復旧方法
Webサーバーの場合はとっても簡単。
FTPクライアントソフトを使ってダウンロードしてきたバックアップファイルをそのままアップロードするだけです。
データベースの復旧方法
まずは「エクスポート」したときと同じようにphpMyAdminを開きます。
「インポート」タブに移動したあと「ファイルを選択」ボタンをクリックして、エクスポートしてきた「(DB名).sql」のファイルを選択してください。
フォーマットが「SQL」となっていることを確認して実行してください。
これでWordPressのデータが復旧されました。
最後に
今回はプラグインを使わないでWordPressをバックアップする方法を解説しました。
もちろん普段からプラグインを使わずにバックアップする必要はありません。
便利なプラグインがたくさんあるためそれらを使用しても良いと思いますが、プラグインを入れるまでもないような時やそもそもプラグインが使用できないような時は是非今回の記事を参考にバックアップをしてみてください。